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第4話 CAEは本当に使えない!・・のか?

私の若い頃は設計現場での強度計算と言えば、殆ど、「手計算」だったと思います。
「手計算って?」⇒ 材料力学に基づいた強度計算を公式を見ながら電卓片手にやった計算です!!
ですから・・初めてCAEに出会った時はその魅力にすっかり惹かれました。

何故かというと・・なんと! その部品に作用する力のかかり具合(専門的には応力)や変形状態の全体像が一目で判るではありませんか。

全体像が一目で判ると何が良いのか・・

まず、“この部分は弱そうだなあ”と思った部位以外に第2、第3のウィークポイント(壊れそうなところ)が判るからです。
だいたい、最初から“壊れそうだなあ”と注目している部位は市場に出しても殆ど問題となることは少なく、後から問題となるのは、あまり注目していない第2、第3のウィークポイントであることが多いのです。
ですから、それが設計の初期段階で直ちに判るというのは凄いことだと思いました。

更には、ウィークポイントだけではなく、“強すぎるところ”も判るのです。
“強すぎるところ”が判ると、その部分は薄くしたり省いたりして、軽量化やコストダウンが図れるのです。

「手計算」では、“一番弱そうなところ”を見つけて、その部分しか計算しませんので、第2、第3のウィークポイントは実験の繰り返しで初めて判るか、最悪は市場に出してやっと判ることもありました。

だけれども・・、この様に多くの技術情報を得られるCAEが、残念ながら設計の現場ではあまり受け入れられていない様です。

何故か?
それはどうも次の原因によるものの様です。

 ①CAEの結果が当てにならない。(実際の現象と異なっている)
 ②結果が出るまでに時間がかかり過ぎる。加えて計算費用も高い。
 ③現場の設計者が手を出しにくい。(専門知識も必要だし、現業に加えてCAEに費やす時間もない!)

CAEを良としている私からすれば、非常に残念なことですが、この原因は事実として横たわっている様ですので、私なりの見解を述べてみたいと思います。
ただ、今回のコラムは長くなってしまいましたので、見解は次回以降のコラムに譲ろうと思います。  
悪しからず・・です。!

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